真夏の夜の夢のように甘かったが、一場春夢に終わった。 しかしあきらめない。 ５月１６日に酒気帯び運転でＪリーグのヴィッセル神戸から放出された李在敏（２４）のことだ。 李在敏は２０１０年後半、夢のＪリーグ進出がかなった。

実業サッカーのナショナルリーグから初めて日本舞台に直行した選手として記録された。 俊足と突破力が特徴の李在敏は各級ユース代表を経験したＦＷ選手だ。 李在敏はヴィッセル神戸に順調に適応していた。 昨季は２試合の出場に終わったが、２０１１シーズンは４試合のうち３試合に出場するほどチーム内で地位を固めていた。

しかし酒気帯び運転で物議をかもし、結局、解雇となった。 李在敏は神戸を出た後、蔚山尾浦（ウルサン・ミポ）造船に戻ってきた。 １４日、江原道太白（カンウォンド・テベク）で再起を目指す李在敏に会った。

－－どういう事故だったのか。

「お酒をたくさん飲んだわけではなかった。 自分の操作ミスだった。 事故を起こした時は何も見えなかった。 頭を上げるとコンビニの外壁と衝突していた」

－－けががなくて幸いだ。 チームからの放出が惜しまれる。

「日本でも酒気帯び運転に対する警戒心が強まったのは昨年からだという。 放出されたのは残念だ。 チャンスも徐々に増えていたのに一瞬のミスで家族とファンに大きな失望を与えた」

－－蔚山尾浦に帰ってきたが、今後の目標は。

「２３日からナショナルリーグの後半が始まる。 自分をまた受け入れてくれたチームの優勝のために最善を尽くしたい。 そして機会があればまた神戸に戻りたい。 私を応援してくれたファンに懺悔する姿を見せたい」