ツイッターが芸能人、有名人の疎通の窓口となり、その波紋も広がっている。「ＫＢＳに『ブラックリスト』（出演禁止文件）がある」というコメディアンのキム・ミファ氏（４６）のツイッター発言は一瞬のうちに拡散し、名誉毀損訴訟にまで広がった。個人間のソーシャルネットワークサービス（ＳＮＳ）メディアだと思ってきたツイッターが政治・社会のイシューと直結した「サイバー掲示板」の役割をする。

◆ツイッターが話題拡散＝論難を巻き起こしたキム・ミファ氏は７日午前、自分のツイッターに「左、右、ｂｌａｃｋ、ｗｈｉｔｅ？　本当に凝りませんね。明日？勝訴した左派論難ですが、また高裁で裁判受けます」という文を残した。１月、独立新聞を相手に一部勝訴した１億ウォン損害賠償請求訴訟の２審に対する言及だ。当時、彼女は「確認されない虚偽事実を基に盧武鉉支持者とか反米主義者とか左派放送タレントだとか誹謗性の文を独立新聞が掲載し、これにより名誉を毀損して極甚な精神的被害を被った」と主張した。名誉毀損訴訟を申し立てたキム氏が「ブラックリスト発言」を通じて逆に訴訟を起こされたのだ。キム氏はツイッターで「すぐ永登浦警察署に呼ばれるそうです。大韓民国万歳！！！」と付け加えた。実際ではこの日召喚されなかったが、キム氏のこんな文は一瞬のうちに各種メディアに引用報道されて広がった。

キム氏は６日午後には「ブラックリスト」発言をめぐり「状況が息苦しくて文を書いたのでありニュース化されたり状況が大きくなってほしくない」と明らかにした。しかし２万人のフォロワーを従えたキム氏発言の波紋は大きかった。特に芸能人の発言を濾過なしにリアルタイムで書き取るインターネットメディアが先を争って報道し、事実確認なしに広がった。俳優ムン・ソングン氏も７日、自分のツイッターで「ＫＢＳが法的対応だ何だと言うが、キム・ジェドン、ユン・ドヒョン、キム・ミファを出演させれば良いではないか」とし「おかげで私もちょっと出演できるし…」と言った。

◆「ブラックリスト」論議続く＝ＫＢＳブラックリストの真実攻防は続いている。チン・ジュングォン氏は７日午前、ツイッターに「ＫＢＳ『ＴＶ、本を語る』の責任者の方にチン・ジュンクォンが出演したから番組をつぶしてしまえと言った」と書いた。

ＫＢＳはこの日記者会見を開いた。チョ・デヒョン副社長は「すべての番組の出演者選定は制作陣の選択であるだけであり、キム氏が言った出演禁止の文件は存在しない」と反論した。ＫＢＳはまた「チン氏の主張も事実と違う」と明らかにした。


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