【コラム】自己実現的経済危機説が招く危機=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.12.26 16:31
12月下旬、例年のように1年間を振り返りながら、迎える2017年の経済はどうなるのか考える。残念ながら希望的な側面はあまり見えない。一方、リスク要因は随所に散在し、このため多くの危機説が出てくる。自営業者の売上高が通貨危機当時よりも少ないという現実診断から、米国の利上げによる資金流出で第2の通貨危機を迎えるという警告も続く。さらに企業の競争力が中国企業に追いつかれ、韓国経済が崩壊するという話まで、原因と種類もさまざまだ。具体的な時期にまで言及する危機説もある。危機の警告はリスク要因を事前に除去したり緩和する政策対応を急がせる。また、家計と企業を危機に備えさせる効果もある。
◆経済主体の心理が悪化すれば本当の危機も