韓銀総裁は大丈夫だというが…専門家60%「Dの恐怖の可能性」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.12 09:43
「今はデフレの可能性がそれほど大きく見えない」〔韓国銀行李柱烈(イ・ジュヨル)総裁、先月14日、金融通貨委員会後の記者会見にて〕
「韓国がデフレ初期に来ている。日本の『失われた20年』の5年目程度に突入したようだ。」〔崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相、先月28日、あるフォーラムにて〕
基準金利引き下げの有無を決める12日の金融通貨委員会を控え、マクロ経済政策のカギを握る2人の首長の景気の見通しが交錯している。デフレは理論的に物価が持続的に下落するマイナス物価上昇率の状態をいう。物価が上がるインフレも危険だがデフレはさらに致命的だ。企業や家計が自信を失って投資・消費を減らし、「低成長→所得減少→投資・消費萎縮」というどん底により深く陥っていくためだ。日本が1990年代以降、抜け出すために足掻いても抜け出すことが出来なかった罠だ。韓国の消費者物価上昇率は2012年11月に1.6%を記録して以来、先月まで22カ月連続0~1%台に留まっている。物価統計を取り始めた65年以来2%未満物価が持続した期間では最も長い。名目上物価上昇率はマイナスではないが過去の指標と比較すると経済に異常信号が点いているのは明らかだ。