GPS妨害装置技術を北朝鮮に流出した容疑で2人を拘束=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.31 10:39
ソウル中央地検公安1部は30日、GPS妨害装置の技術を北朝鮮に渡した容疑(国家保安法上の目的遂行間諜など)で貿易会社代表(74)とニュージーランド在住同胞(56)を拘束したと明らかにした。GPS妨害装置はGPSの電波を受信できないよう妨害電波を出してクルーズミサイルなど韓国軍の精密兵器を無力化できる装置だ。
検察によると代表らは昨年7月に中国・丹東で北朝鮮の工作員と推定される40代の男に会い、「韓国の先端防衛産業技術を収集し報告せよ」という指令を受けた。その後彼らは防衛産業関連企業のH社の関係者からGPS妨害装置の技術を電子メールで入手した容疑だ。検察は代表らが北朝鮮にこの技術を実際に渡したのか捜査する計画だ。先月に16日間にわたり首都圏地域で起きた北朝鮮のGPS妨害が今回の技術流出と関連があるのか調べることにしている。当時GPS受信妨害のため内外の航空機670機余り、船舶110隻余りの運航が支障を受けた。北朝鮮が代表らから受け取った技術を試験するためにGPS妨害作戦を行った可能性があるということだ。