【コラム】金正恩の不足したカリスマ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.03 15:15
北朝鮮労働党と軍部の老幹部は最近、新しい指導者の統治スタイルに適応するのに忙しい。 金正日(キム・ジョンイル)のリーダーシップとは大きく変わった金正恩(キム・ジョンウン)の公開活動に随行する人々の当惑した雰囲気は、官営朝鮮中央テレビを通しても分かる。
旧正月を迎えて先月24日、万景台(マンギョンデ)革命学院を訪れた金正恩に幹部らが準備した公演観覧を勧めると、「子どもたちが休めないので公演観覧はかまわない」と話した。 学習用の大型韓半島地形版を紹介すると、「これはだめなので、人民軍隊に話してきちんとしたものを作って送る」と語った。 椅子に座ると、机の高さが合わないなどと叱責するようなジェスチャーを見せる。 28歳の指導者の言葉を、手に息を吹きかけて温めながら手帳に書き込む70代の党・軍幹部の顔は緊張した表情が歴然だ。