ベトナム、韓流熱風にも韓国製の消費は“微風”…SNSの積極的なPRを
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2018.03.26 15:47
今月15日、ホーチミン市の中心地である1区から自動車を20分ほど走らせると、サイゴン川の横に81階建ての住宅商店複合アパートが現れた。現地のビングループが米ニューヨークのセントラルパークをまねて建設したビンホームズ・セントラルパークだ。団地の中にインターナショナルスクールをはじめ、プールやレストラン、ショッピングセンターなどが完備されている。ここから10分ほど離れた2区に移動すると、8車線の道路に沿って高級住宅団地の建設の真っ最中だった。近隣の不動産仲介業者の職員は「最近、この地域の不動産価格が大幅に上昇し、部屋2つの新築マンションは4億ウォン(約3900万円)出してこそ買うことができる」と話した。ベトナム経済が発展し、消費市場規模も拡大している。さらに全体人口の60%が30歳以下の若年層だ。2000年序盤からベトナムでは『宮廷女官チャングムの誓い』『星に願いを』『太陽の末裔』などの韓国ドラマが放映されて韓流が人気を呼んでいる。実際、ホーチミンのコーヒーショップやショッピングモールでもK-POPを聞くことができた。“ベトナムのヒディンク”と呼ばれているサッカー監督のパク・ハンソ・シンドロームも外せない。
◆ベトナム企業の韓国式焼肉店だけが繁盛
だが、ベトナム現地で流通関連の事業をしている企業家は期待よりも韓流効果は高くないと評価する。ホーチミンで韓国食品輸入業者のKマーケットを運営するイ・サンユン代表は「韓国俳優や歌手がベトナムの若者の間で人気を集めているが、韓流ブームが韓国製品や韓国料理文化の消費につながるわけではなさそうだ」と話した。たとえば、ホーチミン市内には韓国焼き肉店「景福宮(キョンボックン)」など有名韓国料理店が並んでいるが、客は駐在員や韓国からの観光客がほとんどだ。むしろベトナム企業が経営している韓国式焼肉店「KingBBQ」と「Gogihouse」のほうに現地の人々が集まる。どちらもベトナム各地にチェーン40店舗を展開している。