平昌五輪の施設、「白い象」にならないためには
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.31 14:59
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1998年長野冬季五輪のソリ競技が行われたスパイラル(spiral)。最後の国際大会開催から13年が経過したが、再稼働の動きはない。(中央フォト)
オリンピックの呪い(the curse of the Olimpics)という言葉がある。歴代オリンピック(五輪)開催都市の多くが赤字問題で深刻な後遺症に苦しむ現象から生じた言葉だ。
1998年冬季五輪の開催地、長野(日本)が代表的なケースだ。人口30万人の小さな都市が五輪のために競技場と社会基盤施設(SOC)を建設するのに30兆ウォンを投入した。大会直後に組織委員会は「2800万ドル(約315億ウォン)の黒字を出した」と主張したが、実際には赤字が100億ドル(11兆2600億ウォン)を超えた。年間に数百万人が訪れる観光都市を目標に五輪インフラに投資したが、慢性的な財政赤字の副作用で地域の企業が次々と倒産した。
五輪施設は放置状態となった。1億2000万ドルを投入して建設したソリ競技場は2004年のリュージュ世界選手権大会を最後に国際大会を招致していない。米国経済専門紙フォーチュンは昨年8月、「東京と長野を行き来する列車の運行回数は五輪の前の半分に減った。長野の宿泊施設も予約を埋められず苦しんでいる」と伝えた。