【コラム】韓国造船不況、どうして群山の涙まで見ることになったのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.20 10:34
韓国海岸のラストベルト化は深刻だ。現代重工業のドック10基がある蔚山も仕事が減り地域経済が揺らいでいる。造船所が集まる釜山(プサン)と巨済(コジェ)でも労働者が相次いで荷物をまとめている。大宇造船海洋、現代重工業、サムスン重工業の造船大手3社は昨年6713人を減員した。今年は1万4000人を追加で減員する予定だ。このようにしても大宇造船海洋は「4月不渡り説」が出回っている。産業銀行が国民の血税で支援した4兆2000億ウォンがすでに底をついているが依然として仕事が入らないためだ。
大統領候補も群山に駆けつけるのを見ると深刻性はわかっているようだ。彼らは軍艦の早期発注(李在明城南市長)、最小受注量配分(文在寅前共に民主党代表)、新規物量優先配分(安哲秀前国民の党共同代表)、現代重工業と直接交渉するトランプ式解決(千正培前国民の党共同代表)などを提案した。だがそれほど役には立たない。票ばかり意識した発言であり根本解決法ではないためだ。