韓経:【社説】相次ぐKTX事故、ねじが弛んだ公企業の現住所ではないのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.10 11:14
江陵(カンヌン)線KTX列車脱線はややもすると大型惨事につながりかねない事故だった。江陵駅を出発してソウルに向かった列車が出発5分ほどで線路の外に転覆した。事故区間の最高速度は時速100キロメートルというが、速度がもっと速かったり列車が線路の外の斜面に転落していれば大型事故になるところだった。
この日の事故は予告されたものだった。鉄道公社が運営する鉄道区間ではこの3週間で10件の事故が起きた。鉄道公社は先月に非常安全経営まで宣言したが、すぐ翌日に光明(クァンミョン)駅でKTXが再び問題を起こした。国土交通部の金賢美(キム・ヒョンミ)長官が「あり得ないこと」として監査を公言し、李洛淵(イ・ナギョン)首相が再発防止を指示したが3日ぶりにまた事故が起きた。
どうして国家基幹鉄道でこのように事故が日常化されるのか。偶然ではなく内部綱紀の緩みと安全不感症など構造的なものに原因があるとしかみえない。全大協議長を務めた政治家出身の呉泳食(オ・ヨンシク)社長は就任するとすぐ過去の違法ストで解雇された労働組合員98人を復職させた。就任あいさつでは労組が要求してきた水西高速鉄道(SR)との統合を公言したりもした。