【時論】人・環境を脅かす害虫たち、韓国への上陸が始まった(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.02 16:43
空港入国フロアを出た母は今にも泣きそうな顔だった。持って帰ってきた果物をすべて押収されたという。海外旅行時、熱帯果実の搬入を禁止する案内放送が流れるものだが、母は聞き流していたようだ。農林畜産検疫本部で働いている友人に聞くと、空港で廃棄する果物の量は毎年トラック数台分に相当するという。果物を禁じる理由は果樹の害虫として悪名高いミバエが隠れている可能性があるためだ。目に見えなくても外国現地の果物に昆虫の卵が潜伏している場合がある。
昆虫は小さいが繁殖力が強いため、適度な条件さえそろえば急激にその数が増える。特に、最近のように蒸し暑い天候はほとんどの昆虫にとって繁殖しやすい環境を提供する。ことし事務室にかかってくる電話のうち、昆虫関連の問い合わせが目立って多い。「初めて見る新種のようだ」としながら動画や携帯電話で直接取った写真を送ってくる者もいる。それもそのはず、最近韓国に流入してかなりの広がりを見せている外来種「アミガサハゴロモ」だったので余計に見慣れなかったようだ。