【社説】状況は深刻だが、大統領は見えない…韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.01 10:35
国の状況は深刻だが、大統領の姿が見えない。国連の制裁をあざ笑いながら北朝鮮は核開発を加速し、脅迫を続けている。北朝鮮の“新しい攻撃”は脅しではなかった。4回のサイバーテロとして目の前に現れた。経済も厳しく、成長率予測値は2.3%まで引き下げられた。さらに落ちるかもしれない。今年の税収は目標より12兆ウォン(約1兆円)も減る見込みで、新政権は国債を発行する予定だ。人事波紋の後遺症が深刻で、大統領の支持率は40%台も危うくなっている。
3月30日に許泰烈(ホ・テヨル)秘書室長は新政権の人事失敗について国民に謝罪する声明を発表した。金杏(キム・ヘン)報道官が17秒間代読した。こうした形の謝罪は矛盾があり、誠意がない。許室長は青瓦台(チョンワデ、大統領府)人事委員長の資格で謝罪した。しかし人事失敗7人のうち金容俊(キム・ヨンジュン)・李東洽(イ・ドンフブ)・金秉寛(キム・ビョングァン)・金鐘勲(キム・ジョンフン)の4人は許室長が内定する前にあった。残りの韓万守(ハン・マンス)、黄喆周(ファン・チョルジュ)、金学義(キム・ハクウィ)の3人も任命権者は大統領だった。責任の所在と大きさで見ると、謝罪の主体は大統領でなければならなかった。それが国民に対する礼儀だ。