韓経:【コラム】韓国経済「ゼロ成長」のシナリオ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.23 10:24
国際通貨基金(IMF)が韓国の潜在成長率が2030年代以後は年間平均1%台に落ちると予測したのは今回が初めてではない。それよりも、韓国の実質国内総生産(GDP)増加率が昨年3.2%をピークにことし(3.0%)から2022年(2.6%)まで毎年0.1%ずつ下がるという予測が目を引く。これが正しければ文在寅(ムン・ジェイン)政府は5年を通して、成長率が下り坂を歩むことになる。
もちろんIMFはその理由を指摘した。サービス生産性の低下、労働市場のわい曲、急速な高齢化などだ。特に目新しいということはない。ここで1つ疑問が出てくる。「それでは文在寅政府が訴える第4次産業革命は成長に何の助けもならないということか」。
この疑問を解消する報告書が出てきた。エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は「機械学習の経済的影響に関するシナリオ」(2018)で人工知能(AI)が分析対象国の成長率に及ぼす影響をシナリオ別に分類した。①AIとの補完性のための教育・訓練など生産性向上、人的資本の高度化などへ進む場合、②革新のための資本投資を増やしてデータ規制を緩和する場合、③は、前の①と②でいずれも「政策失敗」が起きた場合だ。