【コラム】ロッドマン氏の北朝鮮訪問が悪いばかりではない理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.27 15:52
元米国NBAプロバスケット選手のデニス・ロッドマン氏が先週3回目の北朝鮮訪問をして西側メディアの関心を集めた。ニックネームが「Worm(ワーム)」の元「コートの悪童」は、活気あふれる競技スタイルやさまざまな色に染めたヘアースタイル、大げさな行動で有名だった。彼はすでに、かなり前に現役引退しているが、気まぐれな北朝鮮指導者・金正恩(キム・ジョンウン)と自称友人関係を結びながら新しい名声を得た。
ロッドマン氏の今回の北朝鮮訪問は、元NBAバスケット選手との親善試合を行う北朝鮮バスケットボール国家代表チームの選抜を手伝うためであった。この試合は来月の金正恩の31回目の誕生日を迎えて平壌(ピョンヤン)で開く予定だ。予想されていたことだが、この元NBAスターが世界最悪の独裁者と友人になるという「政治的現実」を認めることを拒否する流れがある。一部のメディアは自分の実利だけを求めて冷淡さすら感じるとしてロッドマン氏の行動を非難した。これに対してロッドマン氏は、北朝鮮に1年以上抑留された(韓国系米国人の)キリスト教宣教師ケネス・ペ氏の問題や北朝鮮の核の野望のようなものは、自分ではなくオバマ米国大統領が扱うことだという反応を見せた。こうした問題に関連した彼の唯一のメッセージは「オバマが金正恩を招待しなければならない」ということだけだった。