韓国「無差別殺人」女性被害者の追悼の波が拡散(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.20 15:37
海外でも似たような事例があった。2014年5月23日に米国カリフォルニア州でエリオット・ロジャー(当時22才)という大学生が銃を乱射し、本人を含む7人が死亡した。犯人は犯行前、女性への嫌悪を表した殺人予告動画を撮り、その以後オンラインで女性嫌悪や差別への反対運動が起こった。人々は「すべての女性が差別を体験する」という意で「YesAllWomen」というタグをつけて女性嫌悪事例を共有したり解決策を討論したりした。今回の動きが韓国版「YesAllWomen」現象として広まる可能性があることを示唆する部分だ。
「無差別犯罪」と知らされた殺人事件が女性嫌悪に反対する市民運動につながったのは犯人キム氏(34)の陳述のためだ。キム氏は「女たちにたくさん無視されたが、これ以上耐えられず犯行に及んだ」と警察に述べた。その後「これは明らかな女性嫌悪の犯罪なので、無差別犯罪と呼んではいけない。女性嫌悪の犯罪を防ぐために積極的に取り組まなければならない」という意見があふれた。また男女共用トイレに対する不安感を訴える人も増えた。女性たちは「カメラの盗み撮り犯罪でも足りず、殺人まで起きた共用トイレについて改善策を出さなければならない」と口をそろえた。