【社説】恐怖のKTX事故、韓国政府は「KORAILの経営脱線」から整備せよ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.10 10:16
週末だった一昨日朝、江原道江陵(カンウォンド・カンヌン)で乗客198人を乗せたKTX列車が脱線した。機関車など前の車両がT字形に折れ、列車10両全部線路を離脱する大型事故だった。ややもすると大きな惨事につながるところだった。同日午前、大邱(テグ)でもKTX列車が線路に30分程立ち止まる事故が起きた。市民は「今はKTXを命を賭けて乗らなければならないのか」として不安に思っている。
懸念されるのはKORAILが運営する鉄道区間で過去3週間10件の事件・事故が発生したということだ。先月20日には忠北(チュンブク)五松(オソン)駅でKTX列車の電気供給が中断され、KTX京釜(キョンブ)線と湖南(ホナム)線など約120台の運行が遅れた。5万人以上の乗客が不便を強いられた。この事故後、李洛淵(イ・ナギョン)首相は「KTXが止まったがこれといった説明もなかった」と叱責したことに続き、KORAIL本社を訪問して再発防止を指示した。KORAILは対国民謝罪とともに非常経営に入ったが、首相の指示後3日ぶりにまた事故が起きたわけだ。
昨日、金賢美(キム・ヒョンミ)国土交通部長官は江陵事故現場を訪れて「国民の信頼がこれ以上回復できないほど崩れた」として厳重に責任を問うと話した。事故の原因把握と関係者の問責は当然行われるべきことだ。「線路転換器の転換状態を表示する回線連結が誤っていたため」という初動調査の結果が事実かどうか事故の原因から明らかにしなければならない。しかし、絶えず続いている事故をこの程度の措置で防ぐことができるか、もどかしいばかりだ。