韓国「無差別殺人」女性被害者の追悼の波が拡散(1)

韓国「無差別殺人」女性被害者の追悼の波が拡散(1)

2016年05月20日15時37分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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ソウル地下鉄の江南(カンナム)駅10番出口のガラスの壁の前に19日、市民が持ってきて置いたクマのぬいぐるみと花が置かれている。
  「すみません。こんな地獄のような世の中で、男だから再び生き残った」。

  ソウルの江南(カンナム)駅10番出口のガラス壁を埋め尽くしたメモの1枚に書かれていた文だ。17日、江南駅近隣の建物の共用トイレで起きた20代女性の殺人事件が被害者追悼の動きをこえて女性嫌悪(ミソジニー)に反対する市民運動に広まっている。人々は「女性が安全に暮らせる社会を作らなければならない」と声を高めている。事件を捜査中のソウル瑞草(ソチョ)警察署は、ひとまず犯人の精神分裂症が深刻だと確認されただけに、女性嫌悪の犯罪と規定するのはまだ早いという立場だ。だが人々の怒りはおさまっていない。

  追悼運動の中心は江南駅10番出口だ。19日早朝から追悼の足が続き、午後には一度に100人を超える市民が集まることもあった。午後8時頃からは500人以上の市民が自発的に集まってロウソクのともしび集会を開きながら自由発言を行ったりもした。出口のガラス壁は、市民がはったメモ数千枚でいっぱいになっていた。ガラス壁の下には菊などの花束が数十も積み重なり、出口の周囲では葬儀室に送る謹弔の花輪も置かれていた。市民が自発的に送ったものなどだ。

  政治家たちも現場を訪れて追悼の動きに火をたきつけた。18日に文在寅(ムン・ジェイン)元「共に民主党」代表が現場を訪れ、19日午前にはチョ・ウンヒ瑞草(ソチョ)区庁長、午後には朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が訪れた。

  女性団体も本格的に声を上げている。「韓国女性の電話」のソン・ランヒ局長は「今回の事件は韓国社会の性差別と女性嫌悪が作り出した、もしかしたら『日常』と言うほどのことではないかと思う」として「公式声明を出す計画」と話した。韓国女性団体連合もやはり見解文を出して「事件の犠牲者を追悼し、女性に対する暴力、殺害と嫌悪に対抗して最後まで戦う」と明らかにした。

  シン・ギョンア翰林(ハンリム)大学社会学科教授は「韓国は女性と男性の間の不信の溝が深く、女性嫌悪が容易に現れる」として「女性の安全を保障する社会的なセーフティネットを作らなければ、こうした現象が続くだろう」と診断した。

韓国「無差別殺人」女性被害者の追悼の波が拡散(2)
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