【コラム】次の大統領をよく選んでこそひどい目に遭わない=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.26 14:03
ここでこのような愚問を投げたくなる。悲劇を招いた原因は何だろうか。候補時代には大統合を叫ぶが、当選すれば復しゅう血戦に没頭する現職のためなのか。それとも、クーデターを起こして数千億ウォン台の秘密資金を作ったり、「陰の実力者」と国政を壟断したり、DASの実際の所有者であることを隠したまま出馬したりして一国の大統領に当選し、在任中にも賄賂を受け取った容疑が検察調査で明るみに出た前職などの原罪のためだろうか。何かにとりつかれて大統領を間違って選んだ国民のせいだろうか。
1次的責任は本人にある。自らがいかなる不正もなかったとすれば、改革という名の下に行われる「過去の歴史清算」「積弊清算」の断頭台に立たされることはなかったはずであるためだ。人を誤って起用した責任も大きい。朴前大統領は崔順実(チェ・スンシル)被告を信じて頼ったのが、李元大統領は元世勲(ウォン・セフン)元国家情報院長を重用したのが墜落の決定的な要因になった。2次的責任は直選制施行以降そのような大統領を選んだ国民に、3次的責任は前政権の最高権力者の身柄拘束と司法的断罪を「司正カード」「統治の手段」にする現職大統領にあるのではないかと私は思う。