【噴水台】「コレクション」の二つの顔
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.11 15:23
グレゴリー・ヘンダーソン(1922-88)は韓国戦争(1950-53)後、駐韓米国大使館に勤めた。東洋文化に明るいヘンダーソンは韓国文化財に心酔し、収集した。ところがその量が多かった。63年に帰国するまでの6年間に300点余りを集めた。陶磁器が中心だった。価値のない陶磁器ではなかった。1世紀の土器から加耶・新羅の土器、高麗青磁、朝鮮白磁にいたるまで韓国史を網羅する最高級品だった。呼ばれてもいない全国の骨董品商がいくつもの品を包んでヘンダーソンの家を出入りした。ヘンダーソンの家の書斎には安平大君の書が、居間の煖炉の上には高麗の仏画が飾られていたという。ヘンダーソンが死亡した後、妻はハーバード大付設博物館に陶磁器150余点を寄付した。