100年王国を夢見る金正恩氏…偶像化には赤信号(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.02 15:40
平壌(ピョンヤン)は最近、お祭りムードだ。「大陸間弾道ロケット」発射成功を祝い、夜には花火が大同江(テドンガン)を彩る。国営宣伝メディアは金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の称賛に忙しい。「非凡な軍事的英知と度胸、優れた知略で世人の予想を覆し…」を叫ぶアナウンサーは興奮している。「金正恩同志」を称賛する修飾語だけで計59字にのぼるほどだ。このように盛り上がった雰囲気の裏で感知される金正恩体制の悩みを見てみよう。
平壌権力内部で最近のホットイシューは「最後の勝利」だ。先月28日夜の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星14」試験発射を伝えた国営朝鮮中央通信の報道は「反帝・反米対決戦で必ず最後の勝利を成し遂げる」という誓いで終わった。金正恩労働党委員長が出席した祝宴会でもこの言葉は核心の話題になった。31日付の労働新聞に掲載された論客バン・ソンファ氏の政論「朝鮮の力、世界を揺るがす」は「最後の勝利のその日まで力強く前へ!」という言葉で終えた。あたかも金正恩体制の政策路線の最終目標を知らせる雰囲気だ。