韓国LGディスプレー、中国有機EL工場に遅れて条件付き承認
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.27 13:19
5カ月にわたり長引いていたLGディスプレーの中国・広州の有機EL工場設立案がついに当局の承認を受けた。産業通商資源部は26日、韓国政府と民間委員20人余りが参加する産業技術保護委員会を開き、LGディスプレーの広州工場設立案に対し「条件付き承認」の結論を出した。韓国政府が掲げた条件は大きく3種類だ。▽生産装備・材料の国産化比率を一定水準以上で維持すること▽技術が流出しないようセキュリティ対策を立てること▽次世代技術は韓国国内に投資すること――だ。
LGディスプレーがこれらの条件を遂行するのに大きな無理はない見通しだ。今回の投資は韓国国内で量産した第8.5世代(2200×2500ミリ)有機ELと同じ設備を中国に用意することだが、LGディスプレーは第8.5世代の場合、すでに主要装備と材料の大部分を国産化し量産している。技術流出防止のために韓国政府と合同対策班を設けて6カ月ごとに現地のセキュリティ状況を点検することにしたが履行は難しいことではない。LGディスプレーは坡州(パジュ)に建設した最先端第10.5世代ラインを今後最新有機EL技術研究開発と生産基地とする計画のため「今後の国内投資」の約束も障害はない。
LGディスプレーのテレビ用有機ELパネル製造技術は韓国政府から研究開発費用を支援され「国家核心技術」に指定されている。このため関連技術を利用して海外に工場を建設するには産業通商資源部長官の承認を受けなければならない。通常企業が政府に海外工場設立承認を要請すれば政府は45日以内に審査を終えなければならない。技術審査期間を合わせても最大90日を超えた事例はなかった。