【コラム】カジノ、やるならしっかりとすべき=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.20 13:00
ギャンブル中毒も遺伝子の影響が大きいというが、幸い私はそのような遺伝子を受け継いでいないようだ。代わりに花札であれトランプであれ、一度やり始めれば十中八九負ける。「負ける遺伝子」を持って生まれたわけだ。そこで秋夕(チュソク)や旧正月連休の際に久々に会った故郷の友だち同士でポーカーゲームでも始まれば、あらかじめ負ける目標額(?)を決めて行く。いつも負ける理由は私もわかる。ポーカーフェースと距離が遠いためだ。エースのツーペアになっただけでも自然に顔が上気し姿勢を正してたばこまでくわえるので友だちにすぐ感づかれる。
以前に米国旅行でラスベガスのカジノを見物したことがある。50ドルほど負けてからは未練なく元手をはたいた。韓国唯一の韓国人カジノである江原(カンウォン)ランドも一度行ってみた。いま考えても背筋が寒くなるのは、みすぼらしい身なりに目が落ちくぼんで精気がない何人かの異質な客だった。あとで知ったのはギャンブル中毒ですべてを失っても江原ランド周辺を離れられない人たちだった。付近に広がる質屋、モーテル、サウナとオーバーラップされる陰鬱な風景として記憶に残っている。