韓経:【社説】海賊サイトで死にゆく韓国ウェブトゥーン産業、手をこまぬく政府がさらに問題だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.26 13:02
1兆ウォン市場に急成長した韓国ウェブトゥーン産業が違法海賊サイトによりぐらついているという。韓国経済新聞3月24日付報道によると、「パムトッキ」など違法海賊サイトのアクセス数は月12億件で、1位のネイバーウェブトゥーンの10億件をすでに超えた。昨年10月に逆転した後、格差はますます広がっているという。
これらのサイトはウェブトゥーン二大山脈であるネイバーウェブトゥーンとカカオウェブトゥーンだけでなく、有料プラットフォームであるレジンコミックスなどで連載される多様なウェブトゥーンをそっくり盗んで堂々と無料で掲載している。昨年基準で全ウェブトゥーンの40%ほどが海賊サイトに盗用された。韓国政府が把握した海賊サイトだけでも70件を超える。業界推定被害額は2000億ウォン前後で、合法市場の30%規模に相当する。悪貨が良貨を駆逐している格好だ。
これらのサイトは韓国警察の捜査網が及ばない海外にサーバーを置き、売春、成人用品、賭博など違法サイトの広告主から収益を得ているという。その上広告費は主に仮想通貨で決済しておりさらに摘発が困難という。現地警察もやはり他国の著作権侵害事件に特別な関心がなくこれといった取り締まり方法を見つけにくいという。