【取材日記】サムスンが知らない「ノート7」交換率の低い理由

【取材日記】サムスンが知らない「ノート7」交換率の低い理由

2016年10月24日08時56分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  先週、記者の脳裏を何度かかすめた言葉がある。「関係の週末」。まず思い浮かんだのが同名の1973年作の映画(日本タイトル『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』)だ。無法者ビリー・ザ・キッドと、かつて彼の友人だったが保安官になって彼を射殺するパット・ギャレットの話だ。

  過去の西部劇の話を持ち出したのは、劇中の老夫婦の永遠の別れの場面で米国歌手ボブ・ディランの代表曲「天国への扉」(Knockin’ on Heaven’s Door)が流れるからだ。この映画はこの曲を初めて大衆に紹介したという事実だけでも、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に少なからず寄与した。映画をよく見た幼い頃、苦労してビデオテープを手に入れてのめり込みながら見た記憶があり、黄鶴洞(ファンハクトン)で海賊版映画音楽(OST)LP盤を購入した記憶などとともにこの映画は先週の「関係の終末」のハッピーエンド版だった。

  一方、悲しい結末に向かっているものもある。記者とギャラクシーノート7の関係だ。連絡先とアプリを苦労しながら慎重に移したのが2カ月前のことだ。最先端機能が多いノート7はさまざまな楽しみを与えてくれた。ところが誰もが知るあの事態が発生した。記者は「完全無欠」という新しい機器に交換してもらった後、連絡先とアプリを移し、指紋と虹彩を採取してサムスンペイ用カード情報を入力するなどの作業をそのまま繰り返した。いら立ったが、これで大丈夫だろうと思いながらだ。しかし予想はまた外れ、結局、記者とノート7の関係は終末を迎えることになった。

  ところが記者は今、製作企業との関係も終えるべきかどうか悩んでいる。旧型フォンに交換するという言葉に堪忍袋の緒が切れた。ノート7の生産中止は消費者の責任でない。全面的に企業側の問題だ。なら同級または上位の製品に交換するのが常識だ。しかし企業側は来年出る新型フォンには交換できないという立場だ。インターネット上には記者のような不満を吐露する「ノート7同志」があふれている。交換率が低い最も大きな理由はまさにこれではないだろうか。

  経済成長率にも悪影響を与える恐れがあるノート7事態はできるだけ早期に終えなければいけない。しかし消費者の不満を残したまま急いで締めくくろうとするのは望ましくない。このような縫合はサムスン電子の顧客離脱につながり、数年後、数十年後の成長率下落ブーメランとして返ってくることも考えられる。より確実な締めくくりで今回の「関係の終末」を機器との関係だけにとどめられるようにするのが、ボブ・ディランのように「名品ブランド」として長期ヒットする近道ではないだろうか。サムスン電子の大きな決断を期待する。

  パク・ジンソク経済部記者
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