【コラム】朴槿恵とオバマの国防改革が出会った時(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.14 13:56
今年は、米国が「13年戦争」のトンネルから抜け出した最初の年だ。米国はアフガニスタンでの戦闘作戦を終わらせ、イラクからは2011年末に軍を撤収した。振り返れば2つの戦争の発端である2001年の9・11テロは、世紀の転換点だった。世界を変えた。米国主導のテロとの戦いは時代精神となった。スーパーパワー米国の象徴でもあった。世界を米国側か否かに分けた。アフガン戦争は21世紀が19世紀に出会った戦争だった。イラク戦は、精密打撃とネットワーク中心の現代戦の真髄を見せてくれた。しかし2つの戦争は米国をも変えた。米軍はタリバンとフセイン政権をあっという間に転覆させたが、どん底にはまった。イラクには未完の民主主義が移植されただけだ。アラブ民主主義の春は、別の場所で下から訪れた。中東の勢力バランスは崩れ、反米主義のイランが盟主を見下し始めた。中国発の東勢西漸は激しい。
米国の歴史上最も長い13年戦争は、米の一国主義の崩壊過程だ。失ったものはドル・パワー・権威であり、得たものは厭戦世論だ。戦争コストは1兆4900億ドルだ(米防衛情報センター)。将来の参戦軍人の治療・補償費を合わせれば4兆~6兆ドルに達するだろうというハーバード大学の研究結果も出てきた。国の金庫が空っぽになり、財政再建の原理主義が勢力を伸ばすしかない。連邦政府の自動予算削減(シークウェスト)措置はその産物だ。国民の53%は世界のリーダーとしての米国の役割に消極的だ。ピューリサーチセンターの40年の調査で最も低い数値だ。米国はウクライナと中東に介入しないのではなく、できないということかもしれない。米国の世界権力縮小(Geopolitical Taper)という言葉が的を射ている。