【中央時評】対北朝鮮政策と制裁、そして中国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.22 13:34
このためにまず制裁対象の優先順位を決めなければならない。現在、北朝鮮産の鉱物・衣類、海外に派遣されている北朝鮮労働者などが制裁対象として考慮されているという。だが、中国とロシアがこれをすべて受け入れるかは疑問だ。受け入れても例外規定を作ってここで腐敗が増えれば、制裁は実質無力になる可能性が高い。したがって対象を増やすよりも一番重要な対象をピンポイントで制裁するほうが有効だ。いわゆる石油という単一品目を制裁して効果を上げたイラン式制裁だ。
最優先順位は北朝鮮産の鉱物輸入を全面的に禁止することだ。同じ金額を輸出する時、北朝鮮が鉱物輸出で儲ける利潤は2番目の品目である衣類の何倍にもなる。つまりこの制裁は北朝鮮政権の外貨収入を減らすためにも効果的だ。全面禁止は民生用の例外をつくらないことだ。今まで中国が無煙炭をずっと輸入できたのは中国政府が自国企業に「民生用」という例外を適用していたためだ。北朝鮮が民生用輸出だといって書類を作り中国の機関がこれを認める制度は国連制裁をコメディに貶める試みだ。これを基本的に封じなければならない。