【グローバルアイ】日本の希代の殺人魔と警察
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.02 08:45
「いい人だと思っていたのに突然このような問題を起こした。暗い心の中を分かってあげられずとても残念だ」。日本の希代の殺人魔・植松聖容疑者(26)を挨拶がよくできる隣の青年と記憶している長谷川明宏さん(73)は自身の無神経を恨んだ。いつも笑顔を浮かべていた人が抵抗する力さえない障がい者19人を凶器で残酷に殺害するとは他の住民たちも夢にも思わなかった。先月26日に起きた神奈川県障がい者施設の殺人劇は日本列島を衝撃に陥れた。障がい者を守ることができなかった自責の念が日本人の心に短刀のように突き刺さった。
戦後最悪の殺人事件は防ぐことができなかったのだろうか。日本の警察にとって最も困る質問だ。ことし2月、植松容疑者は衆議院議長に殺人予告の手紙を送った。「日本のために障がい者470人を抹殺する」「障がい者が安楽死できる世界を」「260人を抹殺した後、自首する」と書いた。封筒には植松容疑者自身の名前と住所、携帯電話番号まで書いていた。危険だと判断した警視庁は身元情報を直ちに所轄警察署と共有したが犯行を防ぐことができなかった。施設からわずか500メートル離れたところで一人暮らしをしながら機会をうかがっていた殺人魔を放置した。