【コラム】極端な時代=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.25 15:03
日本は数年前から安倍晋三首相に熱狂している。安倍首相は強い日本を前面に出した。景気浮揚策(アベノミクス)と極右路線(集団的自衛権など)を強行した。沈滞に疲れた日本人は安倍首相の思い切った行動に熱狂した。最近は円高に転じて危機を迎えたが、安倍首相はすでに長寿首相(戦後5位)に仲間入りしている。極端な政治で成功街道を走っているのだ。
国内でも政治家が極端な流れに乗った。4・13総選挙でこうした公約があふれた。セヌリ党は韓国版量的緩和を持ち出した。選挙用政策だ。政策金利(現1.5%)を引き下げる余地があるが量的緩和をするのは順序が逆だ。構造改革よりお金を刷るのに熱中すれば不振企業を延命させるだけだ。増えた負債は国民の負担となる。何より量的緩和は米国・欧州・日本など基軸通貨国が使える政策であり、韓国は立場が違う。量的緩和をすれば外貨資金が流出する恐れがある。