◇Ｏ２Ｏ：インターネットモバイル

中国ではいまインターネットモバイル革命が進行中だ。オンラインとオフラインの連係を意味する「Ｏ２Ｏ」はこれを象徴するキーワードだ。６億人に迫るモバイルインターネットユーザーがその基盤だ。モバイル革命は既存の流通システムを根元から揺さぶっている。商品登録、注文、決済、配送などの過程がインターネットプラットフォームですべて行える。これを活用すれば韓国企業が中国事業で最も弱い部分である流通チャンネル問題を解決することもできる。プラタムのチョ・サンレ代表は「昨年アリババの光棍節（１１月１１日の特販日）行事の際に韓国製品の個人輸入規模は関税庁申告基準で７３７万ドルに達した。アリババのインターネット流通生態系は韓国にも機会だ」と強調する。

◇Ｆｉｌｍ＆Ｄｒａｍａ：映画・ドラマ

韓国映画とドラマが中国人をひきつけたのはずいぶん前のことだ。音楽が韓流の震源地だとすれば、映画とドラマは韓流を産業全体に拡散した主役だ。ドラマ『愛が何だって』（１９９２年）は中国家電市場で韓国製品ブームを起こさせ、『チャングムの誓い』（２００３年）は現代自動車が中国市場に定着するのに力となった。『星から来たあなた』（２０１３年）は韓国の化粧品を中国市場に拡散した一番の功労者だ。ＣＧＶは急成長している中国の映画市場を狙っている。現在映画館６３館、５０３スクリーンを運営中だ。ＣＪチャイナの社長を務めるＣＪ大韓通運のパク・グンテ代表は「中国の映画市場は毎年５０％以上ずつ成長している。韓国の制作編集ノウハウをうまく活用するならば機会は尽きない」と話した。

◇Ｔｏｕｒ：中国人観光客ビジネス

観光は拡張性が高い分野だ。航空、ホテル、カジノ、免税店、化粧品、衣類など関連分野が「遊客」の特需を享受している。さらにめがね、生理用ナプキン、菓子などに拡散中だ。中国人観光客が目を付けた品目の企業は大もうけだ。韓国観光公社のハン・ファジュン上海支社長は「昨年韓国を訪れた中国人観光客は約６００万人で、中国人海外旅行客の６％にすぎない。中国人観光客ビジネスの潜在力はまだ大きい」と指摘した。韓国の観光インフラを着実に改善しなければならない理由だ。

◇Ｃｏｓｍｅｔｉｃ：化粧品・整形

「中国市場攻略に成功すれば中小企業は中堅企業に成長でき、中堅企業は大企業の隊列に上れる」。これを端的に見せた分野がまさに化粧品だ。中国の消費者はアモーレパシフィックという平凡な中堅企業を韓国の証券市場で時価総額５位に入る大企業に育てた。昨年韓国化粧品業界は生産１０兆ウォン、輸出１兆ウォンを達成した。中国市場があったから可能だった話だ。化粧品人気は整形手術につながり医療観光客の誘致にも力を与えている。マスクパック専門メーカーＬ＆Ｐコスメティックのチャ・デイク副社長は「化粧品は美しさを混ぜて売る文化商品。中国人消費者に近付く流通システムをしっかり作れば長きにわたり競争力を維持できるだろう」と話した。


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