<ロッテ経営権紛争>辛東彬会長はM&A勝負師 「今度は父の会社を狙う」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.03 10:33
冷徹な専門経営者性向は辛東彬会長の長い証券会社勤務経験とも関係がある。辛東彬会長は88年にロッテ商事に入社する前、野村証券ロンドン支店に7年間勤務した。企業の財務管理とグローバル国際金融システムを体得したオーナー家の2世経営者は辛東彬会長がほぼ唯一だ。
実際、辛東彬会長は数値に敏感だ。ギリシャ財政危機が小康状態だった2011年上半期、辛会長は「ギリシャと欧州の状況がさらに悪化することが考えられるため資金を確保しなければいけない」とし、極秘裏に転換社債発行を指示した。その結果、同年6月に1兆ウォン調達に成功したが、資金は7月に入金され、8月にギリシャ発金融危機が発生した。1カ月でも遅れていれば不可能な取引だった。2月には第2ロッテワールドの記者室を訪れ、自ら景気診断をした。