【社説】20%台に落ちた朴槿恵大統領の支持率
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.29 09:59
朴槿恵(パク・クネ)大統領の国政遂行支持率が20%台まで落ちた(29.7%:リアルメーター27日調査)。就任から2年も経たないうちに支持率が国政動力のマジノ線といわれる30%以下に落ちた大統領は類例がない。さらに心配されるのは、朴大統領が国政の遂行を「うまくできていない」(62.9%)という評価が「よくやっている」(29.7%)という評価の倍を超えた点だ。このような傾向が続けば、朴大統領の国政動力は回復不可能なレベルに落ち、早期レームダック状況が固着するかもしれない。
朴大統領も非常な危機意識の中、23日に「李完九(イ・ワング)首相」カードをはじめとする人事改編案を発表した。それでも支持率は下がり、20%台に入った。国民が要求してきた大々的な青瓦台(チョンワデ、大統領府)刷新とは距離があったからだ。金淇春(キム・ギチュン)秘書室長の交代が先延ばしされ、側近秘書官3人も席替えしただけで青瓦台に残った。首相の交代も残念な点がある。崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相と黄祐呂(ファン・ウヨ)社会副首相に続き、また親朴系議員が起用されたからだ。李完九首相候補は与党院内代表として野党との対話に力を注ぐなどプラスの側面が少なくない。しかし親朴系統が首相・副首相を独占した内閣が、大統領に言うべきことを言い、所信に従って行政に取り組めるかどうかは未知数だ。朴大統領が12日の新年記者会見で強調した「不偏不党人事」約束とも距離がある。今回の人事について国民の10人に5人が「十分でない」と回答(リアルメーター23日)した理由だ。セヌリ党でも大統領の人事改編に失望したとし、根本的な変化を促す議員が増えている。