ベールを脱いだスティーブ・ジョブズの伝記(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.25 11:38
デザインにもとても厳しかった。がん治療を受け医療用マスクを使わなければならない時も「デザインが気に入らない」として他のデザインのマスクを5個ほど持ってくれば直接選ぶと言い張った。だが、この執着がアップルを特別にさせた。「適当な製品は最悪」という信条だった。入院しても「iPhone3GS」「GS」の文字デザインをめぐり病室でティム・クックと1時間にわたり議論するほどだった。
彼は強引なタイプのリーダーだった。製品発売日程を一方的に通知したり、販売数値を根拠なく膨らませるのが常だった。一度は「ボールを使ったマウスを製作せよ」という彼の指示に担当エンジニアが「商業的に製作は不可能だ」と答えた。彼は次の日に解雇された。後任エンジニアの最初の言葉は「私はそれを作ることができます」だった。彼の意地により誤ったものも多い。マッキントッシュには冷却ファンがなく発熱が激しかったがこれはジョブズのデザイン優先主義のためだった。