ノーベル経済学賞受賞のディートン氏「不平等、いまや未来の深刻な脅威に」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.14 11:32
12日、米ニュージャージー州プリンストン大学リチャードソン講堂。この学校が4番目に輩出したノーベル経済学賞受賞者のアンガス・ディートン教授(70)が同僚教授と学生300人余りの熱烈な拍手を受け会見の演壇に立った。トレードマークである蝶ネクタイと濃い色のジャケット姿だった。ディートン教授はノーベル賞通知の瞬間から説明した。「午前6時直後にスウェーデン人の声の電話がかかってきたが、いたずら電話ではないとあまりに強調し、かえっていたずら電話ではないだろうかと心配になった」。
老教授は「(電話をかけた人に)150回はありがたいと話したようだ」として受賞の感激を率直に表現した。彼は「オスカー賞を受賞する映画スターは寿命が5年伸びるという研究がある。ノーベル賞にもそうした法則が適用されたら良いだろう」と話し聴衆を笑わせた。だが、今後の計画を尋ねる質問には「また研究しに帰るだろう」ときっぱりと話した。
ディートン教授は「不平等が耐えられる水準を超え、いまでは深刻な脅威になっている」と明らかにした。不平等が経済成長の動力であることを糾明したのが彼の業績だ。だが、当代最高の不平等専門家はいまや不平等が度を超えていると警鐘を鳴らした。以下は質疑応答。