【社説】野党も脱北者送還反対に積極的に乗り出すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.07 11:59
中国の脱北者強制送還を中断するよう促す内外の世論がますます広がっている。米議会は5日に聴聞会を開き中国の脱北者強制送還の実態と送還された脱北者が体験することになる拷問と処刑などの実状を暴露した。中国の知識人らも中国版ツイッターの「微博」に脱北者送還に反対する文を載せており、ある世論調査では中国人の75%が送還に反対していることが明らかになった。韓国内では朴宣映(パク・ソンヨン)自由先進党議員に続き脱北者出身のイ・エラン教授らがハンストを継続する一方、芸能人により結成された「クライ・ウィズ・アス」が公演を開催するなど民間レベルの自発的な動きが活発だ。
ところでこの渦中にも世論の大きな軸を占める民主統合党と統合革新党など野党勢力は明確な立場を示さずにいる。特に国会がジュネーブで開かれる国連人権理事会に代表団を派遣する予定だが、民主統合党から行くという議員がおらず代表団構成が難航している。民主統合党が脱北者問題解決に消極的なのは、公認を受けるのに支障があることを懸念した雰囲気のためという。総選挙の勝利に自信を持つ野党としてこうした姿は大きく誤ったものと考える。