【コラム】北ミサイルの2つの顔…恐るべき威力と致命的弱点(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.01 11:10
北朝鮮が短距離弾道ミサイルと共に日本列島を通過した中距離弾道ミサイル(IRBM)の火星12型を発射し、再び脅威が高まっている。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は今後、太平洋を目標にミサイルを継続的に発射すると明らかにした。徐々に現実化している北朝鮮ミサイルの多次元的な威嚇とその対応策を調べてみる。元合同参謀本部作戦本部長のシン・ウォンシク予備役中将(陸軍士官学校37期)と分析した。
北朝鮮は1970年代末から独自の弾道ミサイル開発に着手し、ほぼ40年かけてミサイル戦力の完成段階に入った。北朝鮮が打撃目標とするあらゆる標的に命中させることができる水準になった。米国本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実戦化も時間の問題だ。ソ連製のスカッドBをベースに北朝鮮の思いのままに多様な標的を攻撃できるミサイルを製作できる水準に達したのだ。標的の対象には韓国軍と韓国国民、駐日米軍基地、沖縄、グアム、ハワイ、米国本土、韓半島(朝鮮半島)周辺に進入する米国の航空母艦などが全て含まれる。