<今こそ創意韓流だ>(上)「ミョルチユクスのフォアグラ」フランスを魅了(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.06 13:59
先月10日午後2時、フランス第2の都市リヨンのフレンチレストラン「Le Passe Temps(気分転換という意味)」を訪れた。2月に韓国人オーナーシェフのイ・ヨンフン氏(33)が韓国式のミョルチユクス(イワシのだし汁の温麺)を活用したフォアグラ料理でミシュランガイドの1つ星を取ったと話題になった場所だ。26席のテーブルが埋まった中でバターとラベンダーの香りの間からなじみ深い臭いが漂ってきた。ミョルチユクスの臭いだ。実際にレストランでは「醤油スープ(boullion de soja)」という名前でフォアグラに注いでくれる。試食してみると温麺のだし汁の味、まちがいなく韓国の海の香りだ。
ちょうど同じ料理を注文して食事を終えた中年のフランス人男性が、イシェフに向かって親指を突き立てた。「Tres bien(最高だ)!」。フォアグラの油っこさを和らげるミョルチユクスのすっきりした味わいが、気難しいフランスの食道楽の客の食欲もそそっているという話だ。