【中央時評】若者世代と北朝鮮(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.30 15:24
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の葬儀が終わった。予期できなかった彼の死は、北朝鮮と軍事的に対立している韓国にとっても大きな衝撃だった。しかし事件の重大さに比べて、韓国社会の反応は驚くほど落ち着いていた。特に、若者世代の反応は以前とは大きく違った。
1980年代、大学街では北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席を「将軍様」と呼んだ。もちろん、主体(チュチェ)思想を信奉するいわゆる主体思想派運動圏で主に使用していた表現だったが、全般的にこれに対する心理的抵抗はそれほど大きくなかった。金日成主席の死去後には、韓国大学総学生会連合(韓総連)を中心に大学生が弔問に行くと主張し、波紋が広がった。当時に比べると、金正日総書記の死去後、大学街は非常に静かだった。ほぼ唯一、メディアの注目を浴びた‘事件’は、ソウル大学のある学生が校内に金正日委員長追慕焼香所を設置しようとしたことだ。しかしこの試みは多くの学生の強い批判と反対にぶつかって‘ハプニング’に終わった。北朝鮮に対する若者世代の見解が変わったのだ。