1970~80年代、大学入学試験の受験者らが甘く見ることができなかった国語試験の項目が「成語」だった。 通常4文字からなる「四字成語」の意味と用例を問う試験問題が頻繁に出題されたからだ。 そのため、一時成語のしりとりゲームが流行ったこともある。 有識で真しな学生であってこそ続けられる成語が多かったが、知識に乏しい学生は時々口を閉じてしまった。
だが、相手の成語に続いて、他の成語を言わなければならない学生は、頭を悩ませたすえ、奇抜な答Ꚃを出したりもした。 例えば「麻浦(マポ)終点」、「第3漢江(ハンガン)橋(現在の漢南大橋)」といった具合だ。(訳注:2つとも4文字でできているうえ、かつて電車の麻浦終点の次の区間が第3漢江橋であることから) 「麻浦終点が成語か」と尋ねられると、かつて麻浦が電車の終着駅だったという事実をあげて、「酒に酔って倒れた人が頻繁に行く所、との意味」(訳注:麻浦付近に酒場が多いことから)だと図々しく解釈し、笑いを広がせたりもした。 「3漢江橋」については「交通渋滞の激しい所」(訳注:実際に第3漢江橋は交通渋滞の激しい区間であることから)という意味に解釈したりもしたから、成語のユーモアバージョンくらいに受けとめても良かったのだろう。