中国、レアアース武器化に言及…貿易戦争で最初の「キングカード」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.30 10:08
中国政府がレアアース(希土類)の対米武器化に初めて言及した。中国国家発展改革委員会は28日晩、「万が一、誰かが我々が輸出するレアアースで製品を作った後、これを利用して中国の発展を阻止して圧力を加えようとすれば、中国の人民は気分が良くないはず」と明らかにした。人民日報も翌日の29日、「レアアース市場での中国の主導的地位がすでに北京に反撃の道を付与した状態」と報じた。環球時報も同日の社説で「米国の中国たたきが続けば、中国はレアアースを武器とするのは時間の問題」という見方を示した。
中国の国家機関と官営メディアが「レアアース」カードに公開的に言及し、12日に人民大学の金燦栄中国対外戦略研究センター主任が明らかにした「貿易戦争で中国が勝つ3枚のキングカード」が注目されている。金教授は対米「武器」として2枚の「スモールキングカード」と1枚の「ビッグキングカード」を挙げたが、最初のスモールキングカードがレアアースだった。2枚目のスモールキングカードは中国が保有する米国国債(1兆3000億ドル)、3枚目の「ビッグキングカード」は中国市場だ。例えばアップルの携帯電話の中国市場接近を統制することなどだ。