パオリ総括は「最近韓国の顧客の間でレーシングに対する関心が高まっている。最新レーシング・ドライビングスクールの体験機会をできるだけ多くの韓国顧客に提供するためのイベントを準備中だ」と明らかにした。フェラーリは最近ドイツ・フランクフルトモーターショーでフェラーリ史上最も強力な８気筒エンジンを装着した「４８８スパイダー」を世界で初めて公開したりもした。最高出力が６７０馬力に上るこのモデルもやはり年内に韓国で発売されるという。彼らは韓国の消費者にさらに積極的にアピールできる「秘策」にも言及した。

カッツオーリ総括は「プレミアムカーの成功は立派なハードウェアにかかっている」と話した。彼が話すハードウェアは車自体の問題だけではない。展示場とサービスセンターで顧客との接点を広げることも重要ということだ。マセラティ公式ディーラーのＦＭＫは京畿道盆唐（キョンギド・プンダン）と釜山（プサン）だけだった展示・アフターサービスネットワークを先月から光州（クァンジュ）、大田（テジョン）、大邱（テグ）地域にまで広げた。

そんな彼は顧客について、「カスタマー」（購入者）ではなく「オーディエンス」（聴衆）という単語を使った。単純に物を売るのではなく顧客に製品に対する説明とサービスをしっかり受けられるようにするという意志の表れでもある。

これに対しパオリ総括が挙げたフェラーリのヒドゥンカードは「人」だ。彼は「フェラーリブランドの多くの部分を占めるのが感性だ。顧客と向き合う社員のマインドと能力に左右される鋭敏な部分だ」と指摘した。また、「イタリア本社の遺伝子（ＤＮＡ）を世界各地の社員が分け合えるようにするための社員教育プログラムに力を入れている」と強調した。毎年韓国人技術者を本社に送りモデル別の技術教育を受けさせるトレーニングプログラムが代表的だ。最近ではこれまでマセラティと共有したソウル・聖水洞（ソンスドン）のサービスセンターをフェラーリ専用センターに変えた。




高級車市場の新たな上客として浮上する韓国、その理由とは（１）