韓国でもES細胞ヒト臨床試験へ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.16 08:43
国内で初めて胚性幹細胞(ES細胞)を使った臨床試験が申請され、当局が最終審査をしていることが確認された。臨床試験が承認されれば、韓国は米国に次いで世界2番目でES細胞臨床試験国となる。
食品医薬品安全庁(食薬庁)は15日、車(チャ)医科学大学幹細胞研修センターの鄭炯敏(チョン・ヒョンミン)教授チームが米ACT社と共同で申請したES細胞ヒト臨床試験の審議を進めている、と明らかにした。この試験は、ES細胞から分化した網膜色素上皮(RPE)細胞を失明患者12人の損傷した網膜に直接投与し、網膜機能を再生させて視力を回復させるというものだ。
鄭教授チームは4月に臨床試験承認を申請し、資料を補完している。鄭教授は昨年11月にも米食品医薬品局(FDA)に同じ治療剤の臨床試験を申請し、審議を受けている。ES細胞とは、精子と卵子が受精した後、人体の臓器に発展する前の胚から幹細胞を抽出し、培養したものをいう。