【噴水台】飼育クマ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.07.07 16:53
愚鈍がクマのようだというが、よく分からない言葉だ。 時期に合わせてサケが戻ってくる川で待つ賢さ、敏捷につかむ姿には、ひたすら嘆声が出る。 巣箱から蜂蜜を取る知恵はどうか。 サーカスで調教師はライオンやトラとは違い、クマにはムチを使わないようだ。 エサをやると言うことを聞くからだ。 それなりに鋭敏な動物だ。
そのためか。 人間は昔からクマと親しかった。 まず大きさと顔立ちが似ている。 特に、クマが2足で立ち、前足を動かしながら咆哮する姿からは直立の同質感も感じたはずだろう。 世界のあちこちでクマを先祖あるいは子孫とする説話が多い理由だ。 私たちの壇君(ダンクン)神話がその代表例だ。 アメリカチェロキーインディアンの先祖もクマで、北部ロシアにもこうした類の民譚が多い。 しかしお互い似ているという錯覚がお互いに苦痛を与えるのか。 ドイツ人作家のベルント・ブルナーは「クマと人間の歴史」で、「すべての悪縁はクマを人間と同一視しながら始まった」とした。 ブルナーは「人間はクマを助けて殺し、あやして苦しめ、世話をして食べ、尊重しながら蔑視した」と説破した。 友がすなわち敵ということだ。 人間世界のように。