<済州フォーラム>駐韓米大使「トランプ氏、北ミサイル発射にも交渉の扉を開けてある」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.30 09:42
ハリー・ハリス駐韓米国大使は29日、済州(チェジュ)国際コンベンションセンターで開催された2019済州フォーラムで「今年2月のハノイ米朝首脳会談で、米国は完全かつ検証可能な非核化(FFVD)の意味を北朝鮮に伝達したが、不幸にも北朝鮮はこれに対する理解が少し足りなかった」と話した。ハリス氏はハノイ会談が「ノーディール」で終わった理由と、その後の交渉が4カ月間にわたって膠着状態である原因をこのように説明した。それでもハリス氏は「ドナルド・トランプ大統領はミサイル発射にもかかわらず、交渉の扉を開けてある」とし「ハノイ以降も金正恩(キム・ジョンウン)と交渉し続けていこうとするトランプ大統領の意志が多くのことを意味している」と話した。
米国が交渉の意志を明確にしている中で、現在の膠着状態を解消する創造的解決法について、中央日報と財団法人韓半島平和作りがこの日済州フォーラムで開いた「韓半島(朝鮮半島)非核平和に向けた創造的ロードマップ」セッションで、専門家から幅広い提言があった。
この日セッションの座長を務めた尹永寛(ユン・ヨングァン)ソウル大学名誉教授は「トランプ大統領がこれまで北朝鮮の未来は明るいと強調してきたが、今からは実体を示すことによって非核化交渉を積極的に推進していかなくてはならない」とし「非核化の進展と関係なく、終戦宣言のような米朝関係の政治的進展を試みる必要がある」と明らかにした。尹氏は米朝間に常設協議体を稼動させて北朝鮮官僚を米国に招待した後、市場経済教育をするのもひとつの方法だと具体的に提案した。