【社説】リーダーシップ失われた経済、複合危機を解決できるか=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.10.23 13:03
だが言葉だけだ。行動は見られない。官僚らは外貨準備高と国の格付けのような算術的指標を掲げ「他の国と比較すれば大丈夫だ」と強調するのに忙しい。解決が急がれる懸案の前では現実から目を背けたり責任を転嫁する。経済閣僚会議には閣僚ではなく次官が主に出席する。危機を認識し解決法を模索する能力と意志があるのか疑わしい状況だ。
造船・海運構造調整だけでもそうだ。8月末の韓進(ハンジン)海運法定管理は準備のない構造調整の素顔を表わした。主務官庁である海洋水産部と輸出関連官庁である産業通商資源部、構造調整担当である金融委員会の足並みがそろわず準備も不足した。物流大乱の責任を韓進海運に転嫁することに汲々とした。いまでも大宇造船海洋の存廃をめぐり官庁間の溝は解消されていない。不動産対策は話す人と時期により要領を得ない状況だ。自分の仕事を他人の話のようにする官僚、他の官庁のせいにする官僚も少なくない。