【コラム】金正恩-トランプ首脳会談の珍風景(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.20 11:44
スタンフォード大学の韓半島問題の専門家ロバート・カーリン氏も電子メールで短い論評を送ってきた。「トランプ氏のその発言は米国で多くの議論(Dust)と批判を呼び起こしている。そのような議論と批判が起きているという事実は、米国人たちが北朝鮮を扱うのにどれほど無知なのかを見せてくれる」。2人のスタイルから見ると金正恩に会うにはトランプ氏が最適任者なのかもしれない。トランプ氏の「無知の力」と金正恩の「弱者の力」が対決する様子は想像するだけでも興味深い。
クリントン氏とトランプ氏は本戦で薄氷のレースを行う。ヒラリー・クリントン氏の悩みはバーニー・サンダース支持者の大量棄権事態だ。薄氷の勝負でサンダース支持の有権者たちの離脱(棄権)は、彼女にとって致命傷になりうる。クリントン陣営とサンダース陣営の感情的な争いは民主党としては憂慮する水準に来ている。それで今はトランプ氏の当選を排除できないということなのだ。中南米とフィリピンで庶民層の有権者は「怒りの投票」によって反伝統的な、ごろつきのような扇動的な政治家たちに票を集める傾向だ。扇動政治家たちは、貧しい有権者たちの、持っている者たちのためにあると認識する政治への怒りを助長している。