【社説】韓国の負債1117兆ウォン、主犯は…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.09 11:09
韓国の国の負債が初めて1000兆ウォン(約97兆4000億円)を超えた。韓国政府がきのう発表した「2013会計年度国家決算」によると、将来返さなければならない負債まで含めた国の負債は昨年末現在1117兆ウォンで前年より215兆ウォン増えた。このうち中央政府と地方政府が必ず返さなければならない狭義の国の債務は482兆6000億ウォンだ。国内総生産(GDP)比の債務比率は33.8%で前年より1.6ポイント上昇した。経済協力開発機構(OECD)平均の107.4%と比較すればまだ良好と言える。だが、安心する状況ではない。負債が増えるスピードが速い上に公企業負債や年金関連の負債性引当金を合わせた場合にはOECD平均を超えるためだ。いつギリシャのようにならないという保障はないのだ。
そうしたことをなくすためにすぐに手を付けなくてはならないのが年金関連の負債性引当金だ。昨年増えた国の負債215兆ウォンのうち大部分は公務員・軍人・私学年金による負債性引当金が占めた。負債性引当金は国の年金支給義務により将来発生することが予想される負債だ。物価上昇率・退職率・死亡率などにより大きく変動する。韓国のように高齢化が急速に進めば負債性引当金も急激に増えやすくなる。昨年の年金関連の負債性引当金は596兆3000億ウォンで1年間に159兆ウォン増えた。算定基準を2012年と変えたためというのが政府の説明だ。だが、今後も状況が良くなる可能性はほとんどない。現在の負債規模も国家財政では耐えがたい水準だ。