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話術で大砲を撃つ北朝鮮の女性アンカーの素顔

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.19 13:02
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朝鮮中央テレビのアンカー、リ・チュンヒ氏の素顔。
北朝鮮の朝鮮中央テレビでは北朝鮮の核問題、南北対立、米朝交渉など重要な懸案がある時ごとに中年女性アンカーが登場する。リ・チュンヒだ。今年68歳になる。しかし、彼女の声は古希を控えた女性のゆったりとした感じよりも、銃を撃つような鋭さと攻撃性がうかがえる。

リ氏は朝鮮中央テレビの看板ニュースとなる8時のニュースのメーンアンカーだ。「人民放送員」「労働英雄」という称号を受けている。彼女をモデルにした放送用ドキュメンタリーが製作されたりもした。3年前には北朝鮮の民間向け宣伝用画報集「朝鮮」にテレビとは違う姿で後輩放送関係者らと笑い、幼い孫娘と楽しい一時を送る温和なおばあさんとして登場した。

 
当時の画報集などによれば彼女は北朝鮮で手厚い待遇を受けている。平壌(ピョンヤン)の景色の良いところに家があり(正確な位置は公開されなかった)、夫と2人の息子、嫁、孫娘と大家族の家庭を設けている。家はとても立派だとされる。北朝鮮当局はリ氏に高級乗用車もプレゼントしたと月刊画報集は伝えている。

実際に彼女の身なりは時には韓服で、時には北朝鮮では珍しいパステルトーンの洋装を着るなど相当に高級だ。髪もおばあさんがよくするパーマではなくファッションが加味された色々な形態のパーマをするなど、喜寿を眺める老人にはふさわしくないファッション感覚を見せる。

リ氏は1943年に江原道通川(カンウォンド・トンチョン)で労働者の娘として生まれた。チョグンシル高級学校と平壌演劇映画大学俳優課を卒業した。国立演劇団で俳優として生活し71年2月に朝鮮中央テレビのアンカーに抜擢され40年にわたりアンカー生活を贈っている。

リ氏は北朝鮮の雑誌と行ったインタビューで、「マイクをつかんだ1年目の5月に『しっかりやりなさい』と励ました金日成(キム・イルソン)主席の話を心に深く大事にとどめており、話術表現を身につけるため血が滲むような努力をした」と話している。この雑誌は、「声明、談話を発表するときは敵の肝を冷やすよう力強く攻撃する万能の話術的才能を持つ優れた放送員に成長した」と伝えている。

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