【コラム】科学技術共同研究体は韓日中の架け橋
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.14 08:53
第2次世界大戦が終わってからわずか5年の1950年、欧州では巨大な科学技術研究共同体が作られた。まだロンドンとベルリン、そしてミュンヘンでは戦争で破壊された建物と火に焼け黒くなった大理石の建物がそのまま残っている時代だった。その名はCERN (Center of European Research Nuclear)、すなわち欧州共同体基礎粒子物理研究所だった。この研究所は「ヒッグス粒子」のような新物質を見つけるのに貢献し、その他にも無数の新しい現代科学の根幹をなす研究成果を出し、当時米国が独走していた科学研究に挑戦した。現在では名実ともに世界最大の核・粒子物理研究所として発展し、年間数十億ドルの研究費を投じて長さ27キロメートルの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を運営し仲良く研究している。
アジアはどうなのか。第2次大戦が終わって60年が過ぎたが依然として歴史観との戦争、植民戦争など過去をめぐる感情的な争いを続けている。特に日本の反歴史観、20世紀と21世紀の常識に外れる政策でせっかく熟していた東洋平和のムードを壊している。だが、日本の政治家らだけを恨むことはできない。われわれも欧州が60年余り前に科学技術を通じて作った和解ムードを遅ればせながら作ってみることはできないだろうか。