【コラム】大統領が問題だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.12 11:44
最近、李明博(イ・ミョンバク)大統領時代のある参謀が、現政府初期の実力者と知られた首席秘書官と食事をし、「(大統領と)単独面談をしたことはあるか」と尋ねた。すると何も返答できなかったという。現政府では大統領と会うのが非常に難しいという声が多い。長官や首席秘書官も書面で報告するということだ。電話をしても短答型の答弁だけをして切ってしまうという言葉も出ている。
朴大統領は夜遅くまで報告書を読むと語った。文書で伝達できる内容は制限的だ。さらに国政は試験の準備とは違う。具体的な事項をすべて知る必要もなく、覚える必要もない。長官と首席から話を聞いて重要な決定をすればよい。国政の方向もそのように整理しなければいけない。
簡単なメモだけでは大統領の意向が十分に伝わらない。大統領の意向があいまいであるほど、側近の権力は強まる。大統領の表情・話し方・語調までが重要な情報となる。