ニューヨークパレスに名前刻んだロッテ…世界のホテル33軒の買収を計画(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.18 11:36
ロッテニューヨークパレスはこうしたブランド効果をしっかりと得ている。バラク・オバマ米大統領が今回の国連総会期間中に投宿することを決め世界的な注目を浴びたためだ。これまで米国の大統領はウォルドルフ・アストリアホテルを専用宿舎のように活用してきた。しかしこのホテルは昨年中国の安邦保険グループに買収され中国政府の影響圏内に渡った。米国では官民からオバマ大統領がウォルドルフ・アストリアホテルに投宿すれば中国側の盗聴と監視に遭うかも知れないという懸念が提起された。米国と中国が神経戦を繰り広げる中でロッテニューヨークパレスが「大統領のホテル」という名声を握る機会をつかんだのだ。
拠点ホテルを前面に出しブランドを構築する橋頭堡戦略はロッテホテルモスクワの成功事例がモデルになった。2010年にモスクワに進出したロッテホテルがリッツカールトンやヒルトンなど競合ホテルを押しのけて定着するとロッテ製菓のチョコパイのシェアが大きく上がった。モスクワの好評はロッテホテルがウズベキスタン(タシケント)、ベトナム(ホーチミン、ハノイ)、中国(瀋陽、煙台)など周辺国に進出する基盤となった。